カメ散歩の日記

読書のメモや雑感を書いてます

ナショナルジオグラフィック 2021年4月 のメモ

書籍名

雑誌 ナショナルジオグラフィック 2021年4月

気になった部分

EXPLORE 探求するココロ ペットから害鳥になったインコ (エイミー・アリピオ)

  • カナリア諸島セーシェルでは、在来種を守るために外来種の駆除をしたが、インコを減らす施策には賛否両論がある。結局「みんなインコが好きなんです」と、英国の生物多様性保全の専門家ジム・グリームブリッジは語る。
    • 人間に好かれれば駆除されない。人が心地よいと感じられる環境になるのであれば在来種・外来種の別は問われない。理想主義者と現実主義者と無関心者の綱引き。

THROUGH THE LENS レンズの先に エベレストでの自撮りを再考 (マーク・シノット)

  • 私が見たところ、高額な料金を払ってエベレストに登る典型的な客は、エゴの塊のような大金持というよりも、なにかすごいことを成し遂げるためにコツコツとお金をためてきた根性のある夢想家であることが多かった。
    • 比較的裕福な国の人が多いんだろうと想像する。エベレストを登ることを夢見ることができる国・地域の人はラッキー。そのような人の視点から見れば筆者の言う通りだろう。そもそもナショナルジオグラフィックを読むような人はそのような国・地域で暮らしている場合がほとんどだと推測する。

FEATURES 特集 寿命を縮める大気汚染 (文 ベス・ガーディナー 写真 マチュー・パレイ)

  • モンゴル政府はクリンエネルギーの開発に消極的だ。
    • 理由はなんだろう。エネルギーコストの問題か?風力発電とかできないのか?
  • 一般にあまり知られていないが、大気汚染は新型コロナウィルスより確実に多くの生命を奪う。
    • 交通事故死亡者数、自殺者数、インフルエンザによる死亡者数などと同じ。航空事故で死んだ人がとりわけ注目されるのと同じで、人びとに「不安を感じさせる・恐怖に陥れる」ことがクローズアップされてしまう。とはいえ、新型コロナの場合は最大限の抑止活動をした上での結果なので比較することは少しフェアではないとも思う。
  • 専門家委員会は、汚染された空気は人体のほぼすべての基幹システムに影響を及ぼすと結論づけた。 「影響の広さが最大の驚きでした」
    • 薄く慢性的に及ぼす影響は許容されやすい。罹患者も慣れてしまい、本来どうであったかを忘れてしまう。あるいは、生まれてからその環境にいたのであれば、それが「普通」ということになる。科学者が見つけてくれることで初めて一般の人は気づくかもしれない。
  • 現代の工業型農業は大きな汚染源だ。欧州、米国東部、東アジアにおけるPM2.5の最大の発生源は、農業だと指摘する研究もある。
    • 野焼きとかはわかりやすい。農業とはいえ「安いローテク」を利用していることは、工業が大気汚染に与える影響と同じといえる。
  • 大気汚染と人種差別 米国の大気汚染は、この国の人種格差に新たな一面を加えている。ある研究によると、アフリカ系米国人がさらされているPM2.5の濃度は、平均より約1.5倍高いという。 「裕福な地区は、住民に力があるので好まれません。企業は反対が少なそうな場所に建設したがるのです」
    • 「住民に力がない」という表現がつらい。弱い立場の人が結束することもなく、対抗することができない。アメリカ(だけではないが)の分断の一側面。価値観の多様化を認めることと分断(断絶)をなくすことの両立はできないか。結果として格差の拡大や差別の維持・拡大。
  • ビクトリアの所属していた団体は、全米でも規制が厳しいことで知られるカリフォルニア州大気資源局にトラック交通量のデータを持ち込んだ。すると2020年、同局は新たな規制を定め、24年までにトラックのゼロエミッション化を始めることと、汚染物質を排出しないトラック割合を35年まで段階的に上げていくことを発表した。
    • このようなキラリとした希望が救い。この混沌さ・多様さがアメリカの強みならば、中国の強みは「孤立」「統制」ということか。追いつくのは中国のが早いだろうな。その先からがアメリカと中国の本当の勝負になる。

FEATURES 特集 森林火災の煙 (文 シンシア・ゴーニー 写真 スチュアート・ペイリー)

  • 観察をはじめて12年が経った現在、サルたちに治療が必要なほど深刻な健康上の問題は現れていない。だが、心配な兆候はある。空気が比較的きれいだった2009年に誕生した個体に比べると、生後数週間を濃い煙の中で過ごした個体は、肺や気道が小さく、機能的に劣っているようなのだ。
    • さっきも書いたが「生まれてこの方この状態」ということになる。遺伝的にそうなのかどうかの区別をつけるのは難しいだろう。地域や期間を区切った上で統計的に判断をするしかない。改善施策も広いエリアに対してやることになる。個人の保証ということもは難しいと思われる。公害病や難病指定のような施策だろうか(日本の場合)。

FEATURES 特集 フロリダパンサーは復活するか? (文 ダグラス・メイン 写真 カールトン・ウォード・ジュニア)

  • ピューマの亜種に分類されるフロリダパンサー 90年代半ば テキサス州の8頭の雌のピューマを捕獲して、それらをフロリダ南部に放したのだ。そのうち5頭が子を生んだ。こうして遺伝的多様性をもたらされたことで、フロリダパンサーの負のスパイラルは反転した。
    • 亜種を少し混ぜることで全体的な遺伝子の多様性をもたらす。次善の策とはいえ残念。日本のトキやコウノトリも同じと思われる。後付けとして「事実上同じ」ということで自分たちを納得させている。まあ、いなくなってしまってからの対策なので、同しようもないのだが、純粋に寂しく悲しい。
  • 概して言えば牧場の人間とフロリダパンサーは共通の敵に直面している。それは開発、とりわけ宅地の開発だ。 「パンサーを救うには、牧場主を救う必要があるのです」
    • 野生動物・植物を救うためには、それに近接する人間たちを救う必要がある。これは真理だと思う。多くは貧困をなんとかする必要がある。でも、貧困を改善するために経済的な力が働くと必然的に資本主義的な活動が多くなり、その副作用との戦いとなりおかしくなってしまう。途中まではいいはずなのに、ある程度の規模になると副作用が大きくなり質が変わってしまうんだろう。

FEATURES 特集 アマゾン 樹上の昆虫たち (文 ヘイリー・コーエン・ギリーランド 写真 クレイグ・カトラー、ブライアン・ブラウン

  • 動物界における昆虫は地球における深海のようなもので、大部分は科学的に未知の世界だ。
    • 知らないうちにそのようなものがいなくなってしまう(絶滅してしまう)のは非常に残念。原因がヒトの活動にあることは間違いなく、罪悪感を感じる。もったいないという思いもある。
  • 「ハエの多様な種のうち、3分の2近くが地上8〜32メートルの間のトラップにかかっていて、地表付近には見られない種でした。つまり高木を切り倒すことによる損失は、計り知れないということです」
    • 1本の木は偉大。木を切り倒して根っこを掘り起こしたことがあるが、その木に依存する生き物がいかに多いかがわかる。地面より上の部分もそうだし地下もそう。森林はさらに偉大。
  • ブラウンは、ハエを自然界の優秀なリサイクル業者に例えて説明するのが好きだという。ハエの幼虫は生ゴミや落ち葉、動物の死骸、フンを採取し、それらをすべて他の生物が利用できる栄養素に変える。「それでもわかってもらえないときは、カカオの受粉を担っているのはハエだと伝えます。ハエがいなくなったらチョコレートを食べられなくなるんですよ、とね」
    • いわゆる「一般の人」に向けたわかりやすい説明は大事。チョコレートという大人気の食べ物がハエと関わりがあったということは、メッセージを伝える手段があるという意味で「ないよりは遥かにマシ(ラッキー)」といえる。

武打星 のメモ

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小説 アクション 映画 香港

書籍名

武打星 今野敏 中公文庫 2020/5/25

雑感

疾走感があり、すかっと楽しめるエンタメ小説。

本書自体が香港映画をテーマにしているが、内容や展開のテンポもジャッキー・チェンが活躍していた頃の香港映画のよう。私もジャッキー・チェンの映画はたくさん見ていたのでとても楽しく読めた。

体育会系で空手をやっていた主人公が、香港のアクション俳優を目指すというサクセスストーリ。ベテラン作家の手腕を感じさせるほど一気に読ませる。文章(というかストーリー展開)の強弱やメリハリも巧みであり、まさに映画を見ているかのよう。

エンタメ系小説を読みたくなったら今野敏の別の作品も手にとってみようと思う。

読むことになったきっかけ

子供が通っている学校の先輩ということで今野敏の名前を知っていた。今回はじめて読んだ彼の小説。書店に行くと彼の著作はたくさんあるのだが、ミステリーや探偵モノではないものを選択し、本書を購入。

<脳と文明>の暗号 言語と音楽、驚異の起源 のメモ

書籍名

<脳と文明>の暗号 言語と音楽、驚異の起源 マーク・チャンギジー 訳 中山 宥 ハヤカワ文庫 2020/12/15

気になった部分

序章 読む力は本能なのか?

  • 人間にとっては読む能力が本能であるはずはない。何しろ、文字はごく新しく、数千年前に発明されたばかりだ。
  • 文字を読むという用途に合わせて脳ができているのではなく、文字のほうが脳の仕組みに合わせて作られたということだ。
    • 前著のおさらいになるが、文字は自然界に普通に存在するものの特徴を切り出したものであり、もともとヒトの脳内にある機能を利用しているということ。個人的にはとても説得力があると感じ、納得。

第1章 能力のリサイクル

  • 「人間の話し言葉は、個体の物理現象と音が似ている」
  • 「音楽は、人間の自然な動作(たいがいの場合、何かを表現しようとする動作)に伴う音に似ている」
    • 本書の2大テーマである、これを読者に納得・理解してもらうために本書は書かれている。
  • 脳の”想定利用”と”想定が利用” ときに光の点滅がてんかんを引き起こすのは、おそらくそういった想定外利用の弊害と思われる。
  • あるメカニズムの想定外利用は無数に可能性があるうえ、メカニズムがその場その場でどう作用するかを一概にまとめることはできない。その点、ペンが正規の機能を果たす際にメカニズムがどんな働きをするかであれば、簡潔にいえる
    • 「本来の目的」というとそのような目的のために意図して作られた感じがするが、人を含めた生き物は自然選択の結果ある目的に合致する機能・能力を持つようになる。そのため、より「想定外の使い方」の余地があると思う。とはいえ、最適な使われ方に近い使われ方をすればより効率よく機能することは明らか。
    • 本書の趣旨からずれるが、あらゆるものが「想定外の利用」「想定しない副次的効果」というものがある。これがたまたまうまくいってしまうこともある。でも確率は低い。
  • 「自然界→脳→文化」の流れから脳を外せば、自然界と文化だけが残り、文化が自然界を模倣しているという仮設に焦点を絞れる
    • とてもうまい問題への取り組み方。現在ではまだよく仕組みがわからない脳を除外することで、より精緻な論理的な骨格ができる。

第2章 言語は”ぶつかる”

  • 人間の耳や聴覚器官は極めて巧みで優秀な構造になっており、身の回りで何が起きているかを感じ取って理解できるのだ。
  • 聴覚は「何が起こったか?」をつかむのに向いている。
    • 言われて改めて気づいたが、たしかに目をつむっていても周りで起こっている物理的な現象についてはかなりの精度で把握することができる。方向、距離、位置関係、素材、重さ、強さなどが把握できる。自身対する危険度も推測できる。これほど優れた能力を流用して話し言葉を成立させるのはとても効率的だ。
  • 自然界の音素 私たちが耳にする出来事のほとんどは、たった三つの構成要素で成り立っている-すなわち、”ぶつかる” ”すべる” ”鳴る”。
  • 私たちは”ぶつかる””すべる””鳴る”で言葉をしゃべっているのだ!
  • 逆回転で再生すると、自然界の音は普段と違って聞こえる。
    • 普段の身の回りで聞こえる音かそうでないかはすぐに分かる。その精巧な聴覚を有効に使うのであれば、普段身の回りで聞き慣れているものを組み合わせるように話し言葉(文化)をあわせるほうが短期間で適応できるのも納得。

第3章 メロディーの原材料

  • 音楽の起源を巡る議論 脳:ヒトにはなぜ音楽のための脳があるのか? 感情:音楽はなぜ感情に訴えるのか? 踊り:私たちはなぜ踊るのか? 構造:音楽はなぜ現在のようなかたちになっているのか?
    • 著者が言うように、上記4つに対して妥当だと思える説明がつくのであれば確かに説得力のある理論だと言ってよいだろう。ただ、個人的に「踊る」という行為の体験が非常に乏しいので、音楽と踊りという部分のつながりがイマイチピンとこないのがあ残念。日本人はあまり踊らないよね?私だけ?
  • 私たち霊長類は、話し言葉以外の声(叫び声、割超え、金切り声、うなり声、うめき声、ため息など)をはるか昔から発し続けてきたわけで、言葉ではないその種の声を聞き分けるための神経回路なら、間違いなく持っている。
    • 話し言葉以外の声をもとに感情や状況を把握することはもとからできているはず。感情に触発された結果思わず出るような声に近い音であれば感情に訴えることは可能だろうし、音をもとに状況を思い起こさせることもできそうだ。声で状況を伝える、その他の霊長類や鳥など向けの、いわゆる「ヒーリングミュージック」的なものを創ることはできるのでは?誰かこのような試みやっているような気もするが、あまり話題になっていないのは「できない」からかな。
  • 目と耳の連携プレー ほとんどのミュージック・ビデオは、人が動いている姿を映し出している。
    • 音で視覚を騙す、映像で聴覚を騙すという実験結果は聞いたことがある。聴覚と視覚は周りの状況を認識・推定する際には相互補完の関係にあるんだろう。そういった上で、ミュージックビデオの多くに人が出てくるというのは、音楽と人が密接に関係しているというのは納得。モノをテーマにした音楽はやっぱりあまり流行らないと思う。流行っている音楽はほとんど人を扱っている。

第4章 音楽は”歩く”

  • 私たち人間が動くと、特徴的なリズム、音高や音量の変化を残すことになる。
  • 音楽の核はドラム 音楽は、足音に近い拍子を備えている必要がある。 第一に、音楽の拍子の間隔は普通、毎秒1回か2回。人間の足音のリズムと同じだ。 第二に、これまた足音に似て、音楽の拍子は、メトロノームのような正確さを要しない。 第三に、人が立ち止まりかけると、足音がだんだんゆっくりになるのに対し、音楽も、曲の終わりに近づいたときに速度の低下が起こりやすい。
  • 人間が歩く場合、たてる物音のうち一番低い音が足音である可能性が高い。そうなると、音楽についても、拍子にあった音は、外れている音よりも低音だと予想できる。
    • 私はよく散歩をする。足音が音楽のリズムの起源だということは、体感的にとても納得できる。昔の人類が、仲間と歩きながら足音の拍子に合わせて声を出している、という様子が自然に思い起こされる。音楽に対して「疾走感」「立ち止まる」というような形容をすることもある。また、音楽のベース音やドラム音(太鼓の音)が個人的にとても好き。ヒト全般に言えるのかどうかはわからないけど、音楽のキモはリズム。アカペラの独唱よりも太鼓だけの独奏のほうがずっと魅力的。

終章 私たちは何者なのか?

  • 言語や音楽を始め、高度に文化的な進化を遂げた知識の総体が、遺伝子や生息環境と同じくらい現代の人類を形成する素になっているのだ。
    • ヒト(脳)が文化を作り、文化が脳に適合するように変化し、その文化に適合するようにヒト(脳)も変化する。とても当たり前なことだけど改めて気づきを得られた感じ。

雑感

一般の読者に対して語りかけるように話が進んでいく。翻訳された場合はややぎこちなくなったりすることも多いが本書の訳語は違和感がなくスムーズ。ちょっと恥ずかしくなる体験や妄想をコミカルに披露するなど著者の飾らない人柄が文章から伝わってきて、著者との距離感がぐっと縮まる。

前著もとても面白く読めたのだが、本書もそれに負けず興味深く読めた。本書は「言語」と「音楽」の二つの領域を扱っているが、それぞれ前半でポイントとなる著者の説が示され、後半で一般向けにもわかるように優しく丁寧に解説をしてくれる構成。アンコールと称する章を設けてさらに詳細な解説もある。もちろん後半も十分楽しめるのであるが、ハイライト的に「ほ〜、そうなんだ!なるほどね」という部分だけを楽しむのであれば、それぞれの前半部分だけを読むのでも十分だろう。

個人的には「言語」の方が「音楽」よりも楽しく読めた。それは私が音楽の素養がなく、楽譜や音楽に関する用語での説明にいまいちついていけなかったことが原因だと思う。解説はどちらも十分に丁寧なのだが、音楽の方の解説は、私が頭の中で樹分再現できず、途中で疲れてしまったためだと思う。言語の方は十分な解像度で頭の中で解説を理解することができた。

読むことになったきっかけ

著者の前作「ヒトの目、驚異の進化−視覚革命が文明を生んだ」を以前読んでおりとても興味深かった。本書を書店で見つけて内容をパラパラと見たところ、同じ著者だとわかったため購入。

日経ビジネス 2021 03.22 No.2083 のメモ

書籍名

雑誌 日経ビジネス 2021 03.22 No.2083

気になった部分

ニュースを突く 「対GAFA」という概念の危険性 IT産業 原 隆

  • 「対GAFAで規制が進められたとしても、結果的に日本企業にも網がかかるし、該当領域以外にも影響を及ぼす可能性が高い。日本企業は、明日は我が身だということに気づいていない」
    • 何のための規制なのだろうか?日本の企業を守るため?それはガラパゴス化の促進ではないか。最近LINEのデータが海外に置かれていることを批判され、日本国内に戻す動きがあるとの報道があった。LINEは世界(主にアジア圏だが)をターゲットにしたサービスを目指していると思ったが、日本だけをターゲットするのだろうか。日本企業やサービスがグローバルで戦えなくなっていく傾向が続くだろう。とはいえ、個人的には日本以外の企業が日本で普及してしてもいいと思っている。外国(多国籍企業)の製品やサービスを利用すればいいし、外資の企業に就職して働けばいい。

時事深層 INDUSTRY 米国のEV転換で浮き彫りに 強いニッポン化学に潜む死角

  • 「日本では自動車メーカーを頂点としたピラミッド型の系列関係に阻まれ、新素材がなかなか売り込めない」
    • これは本当に今もそうなのだろうか。日本の自動車メーカーにそんな余裕があるとは思えない。中小の化学企業の単なるボヤキなのか?日本の自動車メーカーがだめなのか、化学メーカーの売り込みが下手なのか。ひょっとして日本の自動車メーカーが日本の化学メーカに対して期待していないとか?

特集 もうかる市場は消える レッドオーシャンで勝つ

  • 不確実性を回避したい日本人 誰もやっていない新たな領域に飛び込むのではなく、誰かがやっているならば安心して参入するというメンタリティが強いようだ
    • おそらく上司から担当者への指示が「なんとかしろ」だからだろう。具体的な指示がなければ無難なことを選択する。秀才的な優秀な人は自分の損得も含めて計算して動く。
  • 買収して実際に医療品に携わる人とノウハウに触れる中で、当局と連携して規制を守れば、リスクを過剰に恐れなくても取り組めるとの感覚が社内に広がった。
    • 「不安を取り除くためのM&A」という視点は少しハッとさせられた。自社にはやっていけるだけの材料はある程度揃っているが、それを加速するためのM&Aだと思うが「時間を買う」という意味でアリだろう。
  • 結果として取引先には「戦争下でも来てくれた会社」として記憶され、信頼を勝ち得た。
    • リスクを取った見返りということは十分わかる。でもこんなリスクを社員に採らせる会社では働きたくないな。社員が自主的に言ったのであれば大したものだ。そんな人は経営者になったほうがいい気がする。
  • ブルーオーシャンは創るものだ
    • トートロジー。誰もいない競争がない市場がブルーオーシャン。自分で作ればそれは当然ブルー・オーシャン。学者さんはアタリマエのことを「ほほ~」と思わせるのがうまいなぁ。これはけっして皮肉でなく本当に感心するスキル/テクニックである。

テックトレンド 万引被害、年間8万件 顔認証・AIで常習犯を逃さず

  • 使い捨てが原則で、現状ではまだ1枚数円かかることもあり商品単価が低い商品への活用はコスト面の課題が残る。
    • 以前(もう10年以上前かな)書籍にICタグをつけるには、単価が数円にまで下がらないとペイしないという議論があった。すでにそのぐらいにまで下がったのだな。でも書店の本にRFIDが添付されているのは殆ど見かけない。以前よりも書店に余裕がなくなっており、そのような投資をすることができないのだろう、と想像する。私は書店が好きなので頑張ってほしい。できるだけ近くの本屋で本を買うようにしている。Amazonでの購入やKindleも使っているので、絶対ではないが・・・。

特別紙面講義 王 英燕 日米中の組織と日本企業の強み1 複雑な日本人の会社への感情

  • いずれも高齢化が進んでいる国だが、勤続年数が長いほど低水準の傾向があるようだ。様々な経験を重ねると、仕事への意欲とポジティブな気持ちが低下するためだと考えられる。
    • 勤続年数の影響を排除した統計分析をすればいいだけでは?なぜやらないんだろうか?簡単にできると思うのだが。学者なのでこのあたりまで分析した結果を提示したほしいな。

世界の最新経営論 野中郁次郎の「人間的」経営論10 成功体験で沈む組織の特徴 御社は米海兵隊か日本軍か

  • ⑤ 大きなプロジェクトほど責任者がいなくなる
    • プロジェクトのキックオフミーティングで「このプロジェクトが失敗したら誰が責任を取りますか?」と聞いてみるといいのかな。でも逆に「誰が一番褒められますか?」と聞くとなんか逆効果も出そうだな。この質問の使い方は難しい。

小田嶋隆の「pie in the sky」 タダのニュースの高いツケ

  • ワイドショーがスポーツ紙の記事をパネルに貼り付けてシャクを稼いでいる一方で、そのネタ元のスポーツ紙はといえば、テレビの感想を書いたツイッター有名人のつぶやきをそのまま文字化している。
    • 情報の量と種類が溢れている。人々の関心も多様化している。各個人へのキュレーションのやり方の問題なんだろうな。(そのうちAIが進化するとこのあたりが整理されるのかも)従来のやり方が通用しなくなっているのはわかる。でもどうすればいいのかもわからない。悪影響はでてきている。でもいい効果も出ているはずだ。民主主義の根幹に関わる部分の影響はプラスなのかマイナスなのか。

世界鳥瞰 The Economist ワクチンをめぐり結束揺らぐ欧州

  • 死蔵されるアストラワクチン
    • 「なんて馬鹿なことを」と思う。私は基本的に科学や医療を信じるし、ワクチン肯定派。まるで古い歴史の出来事を今の視点で批判的に見ているように感じるが、今現在起きていることにショックを受ける。人(や社会)は進歩するべき余地がある。

世界鳥瞰 FinancialTimes ターゲティング広告は有効か

  • あるプロダクトマネージャーは16年に「我々が表示する検索連動型広告の半分以上は、広告主が意図する視聴者とは異なる視聴者に表示されている」と書いていた
    • 検索連動型広告が世に出てきたときは「広告の効果が以前より明確に測定できる」ということだったと思う。結果として効果がないということがはっきりわかったことは以前よりも進化している。広告主側の認識がまだ追いついていないのかもしれない。

一万年の旅路 のメモ

書籍名

一万年の旅路 ポーラ・アンダーウッド 星川淳 訳 翔泳社 1998/5/25

気になった部分

はじめに

  • 物心つくかつかないかの頃から、父は私の記憶力を試し、鍛えました。一番単純な例を上げると、私が見ていたものから別の方向へ体を向けられ、それまで見何が見えていたかを言わされるというようなことをやりました。これを何の前触れもなく何度もやらされるうちに、人によっては、その時見えているすべてを頭に焼きつけると、その脳内写真のようなイメージを、たった今見ているように再現するコツが身についてきます。
    • 写真のように記憶するのは憧れる。そういった能力を持った人は「忘れることができない」ということで、それはそれで悩みもあるように思えるが、最近記憶力の衰えを実感する身としては、なおさら憧れてしまう。なんとなく「記憶力がいい=頭がいい」というイメージが自分の中にあるようだ。
  • 一つは、自分が何かを憶えたなどと性急に思い込んではいけないこと。もう一つは何かを聞くのと、それを理解するのとは二つの別なステップだということです。 三つの違った形で3回、どれも父が語ってくれたのとは別な形で語り返すように求められたのです。
    • 「①記憶する」「②理解する」「③語る・説明する」が別々なステップだということは今までの経験上正しいと思う。私の体験上は、③を行うことで①と②が不十分であることに気づき、その穴埋めを行うことでより完全な理解に向かう。

一つめの主な語り

  • 選び方はたくさんあるが、多くの場合素早く選ぶことが最善で、さもないと選んでも手遅れになりかねない。
    • 「選ぶ」とは決定すること。何も決めないというのは一番良くない(と思われる)。将来を予言せねばならないような決定を硬直的に決めてはいけない。「決めたこと」は変えられる。
  • 節度ある話し合いの知恵を求めること。
    • 「節度ある」が難しい。とかく「徹底的に」となりやすい。また、これにより「敵/味方」「白/黒」となりやすい。「知恵を求める」という表現は良い。「アイデアを出す/解決策を見出す」というニュアンス以上のなにかがあるように思える。

ふたつめの主な語り

  • 目的を持った一族の方がもっと大地を遠くまで進める。 目的意識を持った一族ならたどり着ける
    • この一族の「目的」は何なんだろうか?本書を通じてよくわからない。「動き続けること、変化し続けること」が是なのか?
  • どうか、この<大いなる毛長の民>もまた新しい知恵を学んでほしい。ありうべき明日に向かって生きのびる術を学んでほしい。彼らと一族とが、同じ土地で肩を並べて生きていけるように。ときおりお礼に築くみずみずしい草の山から、彼らの肉という大切な贈り物への感謝を受け取ってくれるように。なおかつたまには槍にかかり、一族が次の<大いなる寒さ>を越す新しい綱になってくれるように、と。
    • アイヌやインディアン(ネイティブアメリカン)流の考え方として、私が子供の頃からもつイメージと合致する記述。とても自然に寄り添った、自然との共存を目指した考え方、とも言えるし、やたらと狩猟採集をし続ければ資源が枯渇してしまうことを戒めた教訓とも言える。また、「申し訳ない」という気持ちをうまく和らげるための方便とも取れる。
  • 寒さと大雪そのものが一族を一つにより合わせること。寄り集わせて語り合わせ、知恵を共有させてくれる
    • 離散と集合の利点。小さな集団がそれぞれ自立して活動し、あるタイミングでそれを持ち寄って共有うする。これによって効率よく地が蓄積・共有・定着する。知恵の多重バックアップともなる。会社組織にも通じる考え方ともいえそう。
  • 互いに昨日のことを語り聞かせ、ときおり明日に思いを馳せながら、今日のありがたみを味わう歌。一人ひとりが、ともに暮らすことの価値を、あらゆる声に耳を傾ける話し合いの価値を認めるまで。
    • 「今のありがたみを味わう」は、メンタルヘルスを維持・改善する手法と通じる。昔からこういった部分は人間は進歩していないんだろう。
  • 「そして互いに語り合わせるのだ。一番もの覚えのいいものを最初に語らせよう。それに、人を動かす話し方を心得た者たちが味つけをする。そのうえで、一族全員の前で彼らにすべての歌を歌ってもらい、一人ひとりが言いたいことを言うといい。こうすれば一族全体の記憶を代々、ここにいる誰の記憶より長く保っていくことができるだろう」
    • ここでも「言葉の力」「話す力」が強調されて、尊重されている。きっと「書き言葉」ではその力が発揮できないと思ったのだろう。故に文字が普及しなかった。誰も文字(焼き号)を思いつかなかった、とは思えない。思いついた人がいたが、それを普及・維持させる動機が足りなかったんだと思う。もっとも、紙がないと記録したものを維持・保管するのはとても困難ではある。持ち運びも大変。定住と文字はワンセットなのだ。
  • そして人びとは、ゆっくり準備してゆっくり食べることの価値、ゆっくり歩いてはるかな目的地を目指すことの価値を歌う、新しい歌に声をあわせるのであった。
    • 現代の私の価値観からすると、上記はある種の理想だと感じる。とはいえ、ここでの価値とはなにか?楽しいこと?この旅自体が楽しみだけでなく苦しみも多いと思うのだが。楽に暮らせること?「何のために」というところがわからない。宗教的に「神の思し召しだから」ではなさそう。あくまで彼らが判断をくだしている。
  • そこで一族は、見つけることより目的のほうがましかもしれないと言い聞かせあった。目的の達成は、その向こうにある新しい目的を見せてくれるだけなのかもしれない、と。そして彼らは、それが悲しむべきことであるどころか、どう見ても喜ばしいことだるとさとったのだ。
    • あぁ、やっぱり彼らもよくわからない状態になっちゃったんだ。この無理くりの理屈づけは、共感がもててなんかしっくりくる。
  • われらは、自分たちが大きな変化を日常茶飯事として受け入れる民になったことを理解した。そして、あらゆる状況から学ぶことが、我らにとって限りない価値を持つようになった。なぜなら、われら一族にとってはこれまでも、またいまも、すばやい変化を背景に一定の安定を保つことこそが生存の種だからだ。 そしてこれらの種を、われらは念には念を入れて守ったのであった。
    • 「変化の中で安定を保つこと」という部分がキモ。これは今も昔も変わらない。ただ、「変化しない」中で生きられる特権を持つ人々がいる一方、そうでない人もいる。そうでない人が圧倒的に多いのが現代。ただ、人生の中で何を持って「安定」とするのかはその人次第。生き様とか価値観の問題。
  • わが一族の女たちは、特に禁じられないかぎり静かな目的意識をもってどこへでも出かけ、どの火のそばへでも座れば耳を傾けてもらえるのが当然とわきまえ、人の話に耳を傾けるのだけでなく実によく語った。この同じ自尊心を彼女らは子どもたちにも教えたから、われらの子どもたちもまた人に耳を傾けてもらうのを当然とわきまえ、人の話に耳を傾けるだけでなく実によく語った。
    • 男女平等なのか。求められる役割と尊重される権利の違い。どこまでの自由を許すのか。ゴールは何か?安定か?不変か?変化か?
  • われらがわれらなりの一族であるように、彼らも彼らなりの一族であって、見かけの違いはたくさんあるにせよ、われらはそれらの違いを尊重するとともに、共通性にも目を向けて、その両方から学んでいくべきだろう。
    • 「共通性にも目を向けて」という視点が秀逸。とかく区別することに目を向けがちだが、共通性に目を向けることを怠らない。
  • そしていつものとおり、ある者はこの技を人よりも楽に学んだし、ある者は苦労した。
    • そのとおり。今も昔も変わらない。
  • この節で語られる様々な特徴から、著者はこの異民族をネアンデルタール人旧人)ではないと想像している。斜視で遠くが見えにくいというハンディが本当だっったとすれば、定説となっている謎の絶滅(ないし新人との交代)に関与したかもしれない。
    • ネアンデルタール人が新大陸に来たかもしれない、という説。ありえないとは言わないが、新大陸に到達できた数は少なかっただろう。

雑感

とても興味深くおもしろく読めた。

イロコイ族に口承で伝えられた1万年以上前の出来事や知恵を集めて出版したものであるため、「ストーリー」として完結しているわけでもないし、「歴史」としても穴があったり時間軸の縮尺もまちまちである。また、完全な創作や日本にもある昔ばなしのような道徳や啓蒙を目的としたものもきっと含まれているだろう。やや語弊があるかもしれないが、キリスト教の聖書やイスラムコーランと類似の役割も果たしたのかもしれない。

しかし、語られる物語の力強さや生々しさは素晴らしい。特に前半の「二つめの主な語り」までが読んでいて楽しい。ワクワクする。この本の内容は考古学や歴史学と矛盾する部分もあるようだが、1万年を超えて口伝えに人から人へと語り継がれてきたということに感動する。そして、北海道の地名がアイヌ語に由来するものが多くあるように、この伝承の中で出てくる地名がそのまま現在の地名になっているというのも興味深い。また、先に進出して発展した中央アメリカあたりの文明と遭遇の話も「多分そうだったんだろうな」と想像力を刺激する。

イロコイ族が過去の経験を大切にし、よりよく生きていくために必死に知恵を蓄えていった努力は称賛に値する。しかし、歴史的な事実としてはヨーロッパから渡ってきた人々との争いに敗れて征服されてしまう。この事実を思うと非常に残念で寂しい。

以前に読んだ「1491―先コロンブスアメリカ大陸をめぐる新発見」(チャールズ・C・マン 布施由紀子 訳 日本放送出版協会 2007/7/1)も私にとっては非常に新鮮で強く印象に残っているが、この一万年の旅路も同じぐらい強く印象に残る本である。アメリカ大陸の再発見以前のアメリカ史の本をいくつか読んでみたいと思う。

読むことになったきっかけ

ずいぶん前からこの本の存在を知っており、気になっていた。好きな作家である立花隆が推薦していたのがきっかけだったと思う。

最近はほとんどIT関係の書籍を多く出版している翔泳社が「ネイティブアメリカンの口承史」に関する本を出しているということも、違和感というか頭に引っかかり続けていた。

旅先で立ち寄った古本屋でこの本をたまたま見つけ、結構分厚いので荷物になったが、思わず手にとって購入。立花隆の推薦文のある帯もついたままであったのが嬉しかった。

U(うー) のメモ

書籍名

U(うー) 皆川博子 文春文庫 2020/11/10

雑感

オスマン帝国時代の話は当時の社会や生活がイメージでき興味深い。風景や雰囲気の細かい描写がある一方、登場人物の心理については一方向からの記述しかない部分もある。読者に大枠を与えつつ、読み手に好き勝手な解釈の余地を残し想像を刺激する。

比較的ゆっくり読み進めた。読みながら時々インターネット検索を行い、登場する人物、戦い、文化、制度についての知識を補っていた。これが実に楽しい。最近では歴史物を読むときはこのパターンが多い。ネット検索と一緒に歴史(にまつわる)小説を読むことは私のおすすめ。

物語は、ふとしたことから主人公の二名は「不老」になる。不死ではない。彼らの周りは年をとって死んでいく。人びとが代替わりしていく。そのような主人公の不老を通じて、生、死、生きがい、家族を持つ/持てない、戦争、自由意志、出自、国家権力(スルタン、皇帝)について語られていく。

全体としては重い。エンディングもハッピーとは言えない。しかし「終われてよかったね」と言いたくなる。物語全体の重さの割には読後感はスッキリとしている。

同一人物が別々のカタカナの名前で出てくるのが結構辛かった。最近はカタカナ言葉や名前が苦手。ストーリーが進んで自分の頭の中で人物像が固まれば問題なくなるが、それまでが辛かった。

作中に「あの大国ポーランドが」という趣旨のセリフが出てくる。ポーランドが大国という印象が私の中に全く無く、ナチスドイツに進行されてしまった国というイメージしかなかった。これを気に「物語 ポーランドの歴史(中公新書)」を購入した。ついでに「物語 ドイツの歴史(中公新書)」も購入した。(どちらもまだ読んでない)

読むことになったきっかけ

書店でたまたま見かけた。皆川博子のことは全然知らなかった。裏表紙に「恩田陸との往復書簡付き」とあったので、それなりの評価がある作家なのだろうと判断。(かなりの大御所だということを今は認識)あと、「オスマン帝国」「ドイツ帝国誇るUボート」などのキーワードが自分の趣味に合致しそうと思ったので購入。読む前の勝手な想像は「タイムトラベル的なファンタジーかな」だった。想像は外れたが良い選択だった。

日経ビジネス 2021 03.15 No.2082 のメモ

書籍名

雑誌 日経ビジネス 2021 03.15 No.2082

気になった部分

有訓無訓 田中 均

  • 必要なのは、あらゆる段階で情報を共有することです。自分が得た情報を常に決定権を持つ関係者を含めて共有する。そうすれば結果的に自分が考えていることと同じ結論にまとまっていくものです。
    • チームにおいて、基本的な方針や価値観の合意をした上で、上記のような情報共有を行っておけば、仮に誰かが欠けていたとしても(あるいは1人であっても)似たような結論に達する確率は高まると思う。

ニュースを突く AI倫理、表明から実効性へ 竹居 智久

  • 米グーグルが2人のAI倫理研究者を2020年12月と21年2月に解雇したことが話題になった。「偏りのある組織には偏りのないAIは作れない」という研究者らの主張と会社の方針が対立したと見られている。
    • コンウェイの法則」は「システムの構造は組織構造に従う」というようなもの。AIも同じような法則が出てくるのだろうか。まだAIの完成形が見えていない状況だが、あり得そうな話だ。また、企業に雇われたAI倫理研究者はその企業の行動に対して十分な抑止効果があるのだろうか。AI開発方針そのものを規定することになり、経営者と同等の権限がなければ効果がない。しかも世界最速で研究が進んでいる企業の中であればなおさらである。「今は過渡期だからしょうがない、そのうち落ち着く」のか?「社会をひっくり返しかねない力を持った変革なので慎重に進まなければならない」のか?私の心情としては前者。

時事深層 FRONTLINE ロンドン 大西 孝弘 ボルボが起こすEV地殻変動

  • ディーラーを保護するために1956年に制定された自動車ディーラー法が今も残り、メーカーの直接販売を禁じる州もある。
    • アメリカにこのような法律があることは知らなかった。アメリカは本当に州で違うのだな。このような法律を成立可能としてしまうほどなんだと自動車産業の影響の強さを改めて感じる。

時事深層 MONEY トヨタが初の個人向け社債 低利率の「ウーブン債」は買いか

  • 投資妙味がないと考える声が多く、同社の社会貢献の考え方に賛同する人がどれだけいるかが焦点になる。
    • トヨタのような儲かっている会社だからやれること。この試行は素晴らしいTRYであると感じる。今後どうなるか注目したい。続報出るかな?

特集 ベゾス VS マスク ついに来た宇宙経済ビッグバン

  • 巨費を投じて米国と同等の軍事力を持つよりも、宇宙の衛星を無力化したほうが手っ取り早い。
    • 大国間の大きな戦争はおこらないと思う(私の希望的観測をもちろん含む)。もし起こったら世界全体が壊れてしまう。しかもすでに大量の核兵器が存在するので、破壊力はすでに十分。一方、相手の攻撃力を無力化する技術の進化はまだ余地がありそう。こちらの競争は続くだろう。「相手方攻撃の検知」「防御・回避対応」「反撃」のうち、反撃部分がマイルドに収まってくれることを願う。自律的兵器が出てきて、反撃が自動で相互に進むのは怖いなぁ。気がついたら機械が地球を破壊し尽くしたとなりませんように・・・祈。
  • 強烈な求心力で周囲を巻き込み、リスクを恐れず挑戦し続けることで未知の領域に風穴を開けるマスク氏。対するベゾス氏は長期的視点で全体を俯瞰し、最も効率的な戦略を立て競合を圧倒する。
    • この対比は面白い。印象としてはベゾスが長期的には勝ちそう。マスクが切り開いてベゾスが最後に笑って、彼らが死んだ後に別の秩序が出てくる、なんて夢想する。
  • 実は宇宙のほうが航空より参入しやすい面がある。欧米当局の厳しい認証をクリアせねばならない航空機に対し、宇宙向けは実証が難しいことあり「発注側がリスクを取って部品を選ぶ」。
    • フロントラインの特性。やったもん勝ち、早いもん勝ち。でもすでに日本は後追い。なので、結局参入障壁は高くなり、下請けとして繁栄するのかも。でもそれは日本が得意な部分なので「それはそれであり」な気がする。

スペシャルリポート 新株予約権の活用が急増 功罪半ばの資金調達法 「皮算用」リスク道回避

  • 資金調達だけじゃない、新株予約権の活用法 買収防衛 ストックオプション
    • 「へぇ〜、勉強になります」という感想。必要な知識が増える。細分化。本質を見失いそう。

ケーススタディー 市場開拓 コメリ/ホームセンターの運営 最新が有無農家のコンビニ

  • 「そういう立地を狙っていると言うより、コストを計算するとそうならざるを得ないのが実情」「どうしても周りになにもないような場所になる」
    • 素朴な疑問:そもそもなぜそこには周りになんにも無いのか? → 人がいない → 店舗が儲からないのでなくなる。 コメリの革新は、売上が少しでも儲かる仕組みを作ったこと(自動化・省力化の推進)、農家・農業にフォーカスしたこと、か。

世界鳥瞰 The Economist 英紙が見る福島の意外な教訓

  • 原子力をめぐる新たなアプローチの中には、実に魅力的なものがある。とりわけ、小型炉への関心は高い。
    • 小さが原発推進はいい動きだと思う。仮に事故が起こったときに制御可能なサイズにしておくことは重要。あとは核のゴミの扱い。これはどうにもならんのか?核分裂反応よりも核融合反応のほうが長期的には良かったりする?

世界鳥瞰 The Economist 凄惨業の際どい実情

  • 同性婚と未婚の母に需要
  • 米国は、1人のドナーの精子を使って生まれる子供の数に制限をかけていない数少ない国のひとつだ。
  • ドナーの精子を使って生まれた子供の心理には、その出自を子供の頃に知り、希望すれば係累をたどることができる方が好ましい。
    • 「手段として可能だからやる」ということの結果。「可能だけど問題があるからやらない」という判断になっていない。もう「やらない」という手段は取れない。今後は「問題が出てきたのでどう解決するか」に焦点が移ってしまう。できたはずの選択はできなくなり後戻りできない。